自動運転車が長江またいで商用運行 中国湖北省武漢市

自動運転車が長江またいで商用運行 中国湖北省武漢市

27日、自動運転車「蘿蔔快跑」の車内。(武漢=新華社配信)

 【新華社武漢2月29日】中国湖北省武漢市で27日、インターネット検索大手、百度(バイドゥ)傘下の自動運転タクシー配車サービス「蘿蔔快跑(ルオボクワイパオ)」の自動運転車が楊泗港(ようしこう)長江大橋と白沙洲長江大橋を渡った。自動運転車が商用運行で長江を横断したのは全国で初めて。

 武漢市はここ数年、科学技術革新の優位性と自動車産業の基盤をよりどころに、自動運転車の商用試験運用を積極的に展開し、自動運転のシャトルサービスや物流車など各種のサービスシーンで実用化を加速させている。国家インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)(武漢)試験モデル区によると、同区では2023年、500台近くの自動運転車両(タクシーとバス含む)が常時運行し、年間73万2千件の配車サービスを受け付け、延べ90万人にサービスを提供した。

自動運転車が長江またいで商用運行 中国湖北省武漢市

27日、武漢白沙洲大橋で安定した走りを見せる自動運転車。(武漢=新華社配信)

 百度集団自動運転業務部の陳卓(ちん・たく)総経理は蘿蔔快跑について、22年に武漢で試行サービスを先行的に開始したと紹介。運用エリアは急速に拡大、利用者も急増し、昨年8月には天河国際空港と武漢経済技術開発区を結ぶ自動運転シャトルサービスも開通していると表明した。(記者/熊琦、龔聯康)

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