リチャード・フライシャーの予言的作品 『ソイレント・グリーン』リマスター版、5月公開

リチャード・フライシャー監督作『ソイレント・グリーン』のデジタルリマスター版が、5月17日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開されることが決定した。

本作は、『ミクロの決死圏』『絞殺魔』などでも知られるフライシャー監督が、SF作家ハリイ・ハリスンが1966年に発表した『人間がいっぱい』を原作に、人類の行く末を描いたSFサスペンス。1973年に製作されている映画であるにもかかわらず、人口爆発、異常気象、食糧難、資源枯渇、生態系崩壊、貧困など、21世紀の世界が抱える問題を真っ直ぐに見つめた“予言”的作品だ。

舞台は、爆発的な人口増加により人々には住居もなく、急激な気候変動による環境破壊で熱波にさらされるニューヨーク。食料難は状態化しており超格差社会に生きる人々は、無為に街中をうろつき、ただ週に一度政府から配給される「ソイレント」なる栄養食品を待つばかえりの日々を送っている。そんな中、究極の栄養食を謳う新製品「ソイレント・グリーン」を発表したばかりのソイレント社幹部サイモンソンが何者かに殺害される。殺人課の刑事ソーンが事件の捜査を開始するが……。

あわせて公開されたティザービジュアルには、得体の知れない栄養食品「ソイレント・グリーン」が描かれている。
(文=リアルサウンド編集部)

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