平泉の文化遺産の一つに「舞台」 無量光院跡、町が整備へ

無量光院の復元CG画像。舞台(手前中央)の整備では装飾のないシンプルな作りとなる(復元考証・京都大大学院の冨島義幸教授、CG作成・共同研究者の竹川浩平さん、資料提供・平泉町教育委員会)

 平泉町は、世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産の一つ、無量光院跡に舞台を整備する。2010年度の発掘調査で柱穴跡が見つかり、本堂(阿弥陀堂)があった中島の正面に設置する計画で25年度の完成を目指す。苑池(えんち)を成す上で重要な舞台を「見える化」し、観光客らの理解促進につなげる。

 舞台は中島に接し、池に張り出すように整備する。1辺5.8メートルの正方形で16本の柱で支える。当時の姿を詳細に残す資料が少ないため復元はせず、「場の再現性」を重視し装飾は施さない。

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