GDPは2.5~3.5%増と予測

陳茂波・財政長官は2月28日、2024/25年度財政予算案とともに23年の経済統計と24年の経済見通しを発表した。23年通年の実質域内総生産(GDP)伸び率は前年比3.2%で、1月末に発表した見込みと同様。CPI伸び率(物価上昇率)は2.1%、政府の一過性の措置による影響を除いたCPI伸び率(基本物価上昇率)は1.7%だった。23年の香港の商品輸出は10.3%減。今年の外部環境は依然として複雑で、地政学リスクは緊張し、引き続き国際貿易と資金の流れに影響を与え、世界のサプライチェーンが阻害される可能性がある。先進国では米国の今年の経済成長は昨年より低くなり、欧州は地政学リスクの緊張などで今年の経済成長は引き続き低迷する。こうした要素を考慮し、24年通年のGDP伸び率は2.5~3.5%、物価上昇率は2.4%、基本物価上昇率は1.7%との予測を示した。

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