「シーズン戦い抜ける いいスタートを切りたい」秋山翔吾&宇草孔基が1軍合流 開幕まで1か月 広島に戻って練習再開 あす岡山・倉敷でオープン戦 森下暢仁も登板へ

沖縄キャンプから戻ってきた広島カープ1軍メンバーは、あす3月1日からの岡山遠征を前に、マツダスタジアムで全体練習を行いました。

広島に戻って最初の練習日の29日は、あいにくの雨。投手陣一番乗りで姿を見せたルーキーの 髙太一 と 滝田一希 は、初めてのマツダスタジアム室内練習場での練習…。ウロウロしていると、あとから練習場に来た 玉村昇悟 から荷物を置く場所などを教わりながら練習に備えていました。

11時から始まった全体練習。宮崎・日南の2軍キャンプで調整をしていた 秋山翔吾 が合流し、久しぶりに顔を合わせる沖縄キャンプ組のメンバーと笑顔であいさつをしていました。

広島カープ 秋山翔吾 選手
「ふだんどおりというか、1軍の情報はたくさん入ってきていますし、そういう選手と久しぶりに会って練習をしたっていうところです」

2軍キャンプでは、去年10月に受けた右ひざの手術の影響を感じさせない動きができるまで順調な回復を見せた秋山。「キャンプ期間に自分のペースでゆっくり調整できた」とあす3月1日からの対外試合にも出場する準備が整っています。

秋山翔吾 選手
「これから1か月、開幕前まであるのでじっくり、…ゆっくりとは言わないですけど準備をして、最後、シーズンを戦い抜けるようないいスタートを切りたいですし、そこから始まっても着実にいいものが出せるようにがんばっていきたいなと思います」

沖縄キャンプで若手のアピール合戦が繰り広げられた外野陣には、秋山だけではなく、宇草孔基も29日から合流。2人に代わって 中村奨成 と 中村貴浩 が2軍へ合流しました。

広島カープ 宇草孔基 選手
「絶対、結果出してやるというふうに2軍のときから取り組んできたので、まず、いい動きをしているところを見せられるようにきょうの練習に臨みました」

バッティングでは頭の位置を意識しながら練習を続け、2軍キャンプで結果を出した宇草。1軍では実戦だけでなく、練習からアピールしたいと意気込みます。

宇草孔基 選手
「もちろん、結果出すぞっていう気持ちはめちゃくちゃあるんですけど、練習から自分はガンガン、アピールしていく。もう行こうと思ってるので。とにかく毎日が勝負ですし、自分のやるべきことに集中して結果を出すための準備をやり尽くしていこうと思っています」

バッティング練習で快音を響かせていたのは、マット・レイノルズ 選手。左肩の違和感で沖縄キャンプでは対外試合に1試合しか出場できなかった “新助っ人” は、1日からのオープン戦では、「ゲームの中で積極的に振っていきたい」と鋭い打球を連発していました。

内野手の練習で目についたのが、この “白くて小さなグラブ” です。手で取る意識を植え付けることを目的に取り入れてみたという新兵器です。

守備の名手・矢野雅哉 が、ノックで軽快に捕球をして華麗なグラブさばきを見せると、侍ジャパンとして来週、ヨーロッパ代表との練習試合に出場する 小園海斗 は、小さいグラブをつけ、ひざ立ちで、三好匠 コーチのバウンドさせた送球を繰り返し捕球。キャンプが終わっても工夫した練習で技を磨きました。

3月1日、岡山県で組まれている楽天とのオープン戦は、森下暢仁 が登板予定。順調にキャンプを過ごせたと振り返る森下は、ことし初めての対外試合を前にリラックスした様子で練習に臨んでいました。

3月29日のシーズン開幕まで1か月―。あすからのオープン戦でも1軍争いのアピール合戦が続きます。

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青山高治 キャスター
オープン戦でさあ、誰が出てくるか楽しみです。

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん(「雪月風花」店主)
もう競争なんだけど、なんかチームの雰囲気は明るい感じがしていて、さすが新井さんのチームづくりだなって感じがしています。

青山高治 キャスター
一方で注目のポスト西川龍馬、外野手争い。宇草選手も気合いが入っていました。

中根夕希 キャスター
いい表情をしていました。それに加え、秋山選手も1軍に合流したので、そこからいい刺激を受けて若手がまたがんばるっていう構図もできそうですよね。

小宅世人 アナウンサー
2年連続で秋山選手の自主トレに帯同して練習していた宇草選手も入ってくるというのが楽しみになりますが、キャンプの段階から「全てをひっくり返すぐらいの気持ちで取り組みたい」と話していたので今シーズンの覚醒に期待しましょう。

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