子どもが食べ盛りで食費を減らせません。「月10万円」はかかりすぎでしょうか?

食費の平均額はどれくらい?

総務省が発表している「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、2人以上世帯における2022年の食費は1ヶ月あたり平均8万1888円です。内訳は、次のようになっています。

__穀類:6515円
魚介類:6095円
肉類:8055円
乳卵類:3985円
野菜・海藻:8826円
果物:3334円
油脂・調味料:3904円
菓子類:7864円
調理食品:1万2097円
飲料:5212円
酒類:3698円
外食:1万2305円__

勤労者世帯に限定すると、どうなるのでしょうか。同資料によると、2人以上世帯のうち勤労者世帯の食費は32万627円の25.1%です。上記をもとに算出すると8万477円になります。

ちなみに、2024年2月6日に総務省が発表した「家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-」によると、2人以上世帯における2023年の食費は1ヶ月あたり平均8万6554円です。2022年より4666円増加しています。

月10万円の食費は多すぎる?

以上から分かるように、2人以上世帯における食費の平均は8万円台です。月10万円の食費は平均より多いといえるでしょう。ただし、2人以上世帯に、夫婦のみの世帯や夫婦と子ども1人の世帯、夫婦と子ども3人の世帯などが含まれる点に注意が必要です。同じ2人以上世帯であっても、世帯の構成により食費は変動すると考えられます。

例えば、夫婦のみの世帯より、夫婦と子ども3人の世帯は食費がかかりやすいでしょう。以上の背景を考慮したうえで、この金額を目安と考えて、現在の食費を評価することが大切です。

試してみたい食費の節約術

毎月の食費が気になる人は、節約に取り組むとよいでしょう。試してみたい節約方法は次のとおりです。

調理食品と外食の利用を控える

最初に検討したいのが、調理食品と外食の利用を控えることです。「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、調理食品にかけている金額は1ヶ月あたり平均1万2097円、外食にかけている金額は1ヶ月あたり平均1万2305円です。

両費目で食費の約3割「(1万2097円+1万2305円)÷8万1888円」を占めます。これらの金額を半分に減らすだけで、食費を毎月1万円以上節約できます。

予算を決めてまとめ買いする

買い物の方法にも注意が必要です。予算を決めずにこまめに買い物をすると、無駄遣いしてしまう傾向があります。スーパーへ出掛けるたびに、特売品などのお得な商品を購入してしまうなどのためです。予算を決めてまとめ買いをすると、無駄な出費を防ぎやすくなります。

ポイントは、1ヶ月の予算から1週間の予算を導き出して管理することです。管理する期間を短くすると、1回の買い物で使えるお金を把握しやすくなります。こうした食費の管理は無駄遣いを防ぐ大切なポイントです。

ストックの量を減らす

あると便利なのが、食料のストックです。ただし、ストックの量には注意しなければなりません。多めに購入すると、無駄が生じやすくなります。例えば、ストックを消費するため無理に食べなくてはならない、食べきれなくて捨てざるを得ないということなどが考えられます。ライフスタイルをもとに、必要なストックの量を決めておくと無駄な出費を防げます。

食費が気になるときは節約に取り組もう

総務省が発表している資料によると、2人以上世帯における食費は8万円台が目安です。月10万円など、これより多くかかっている場合は、節約を心掛けるとよいでしょう。

食費に占める割合が高い調理食品や外食を控えると、大きな節約につながる可能性があります。予算を決める、まとめ買いをする、ストックを減らすなどして、無駄な出費を減らすことも大切です。本記事で紹介した内容を参考に、食費の節約に取り組んでみてはいかがでしょうか。

出典

総務省 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要
総務省 家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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