「おまえでは話にならない」…藤沢市議、職員にパワハラ112件 議会発表

藤沢市役所

 藤沢市議会は29日、市議による市職員へのハラスメント行為に関する調査の結果を発表した。一部の市議から「おまえでは話にならない」といった発言や資料を目の前で破られるなど高圧的・威圧的な言動や態度、人格否定などの行為が確認された。同市議会はハラスメント防止条例の制定など具体的な対策の検討を進める。
 調査は、昨年6月の市議会常任委員会で、ある市議の請願者に対する言動が議会内外で「請願者をおとしめるものではないか」などと指摘されたことをきっかけに、今年1月に全管理職607人を対象にオンライン方式で実施された。

 全体の53%に当たる322人(男性231人、女性49人、特定せず42人)から回答があり、74人が「市議からハラスメントを受けたことがある」と回答。58人が「『見た』または『聞いたことがある』」と答えた。行為の内容(複数回答)についてはパワーハラスメントが最も多く112件、モラルハラスメント35件、セクシュアルハラスメント3件-などとなっている。

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