口や手足のしびれ、脱力感や吐き気…フグの天ぷらで食中毒 飲食店が4日間の営業停止処分

島根県出雲市の飲食店で提供されたフグの天ぷらを食べた男性が、手足のしびれなどの症状を訴え、食中毒で入院していたことが分かりました。
島根県は提供した出雲市の飲食店を、4日間の営業停止処分としました。

食中毒を発症したのは、出雲市に住む30代の男性です。

男性は26日、市内の飲食店で作られたフグの天ぷらを買って帰り、27日午後5時半ごろに家族3人で食べたということです。

その日の深夜に、口や手足のしびれ、脱力感や吐き気などの症状が現れ、医療機関を受診。フグ中毒の症状が現れていたため、入院することになりましたが現在はすでに退院しています。
ほかの家族2人に症状はありませんでした。

この医療機関から保健所に連絡があり、その後の調査で、フグの天ぷらが原因の食中毒であると断定。この飲食店を29日から4日間の営業停止処分としました。

フグは猛毒のテトロドトキシンを持っており、種類によって有毒部位が異なるということです。

島根県薬事衛生課はフグの処理には専門的な知識が必要で、素人が調理をしないよう注意を呼び掛けています。

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