仙台フォーラス休業前の最終営業日 別れを惜しむ人の姿も

ファッションビルとして多くの人に親しまれてきた仙台フォーラスは、休業前最後の営業日を迎え別れを惜しむ人の姿がありました。

中野玲那記者「休業前最後の営業日、開店時刻になりました。目立った混乱は無くいつもと変わらない穏やかな朝を迎えています」 ビルの前では感慨深そうに見つめる人や、写真を撮る人の姿が見られました。

「ここに年末の一番町福引の事務所というか窓口があって。最後じゃないって言ってるけど分からないから見に来た」「孫が生まれた時ここで結構子ども服の安売りしてたのね。バーゲン。朝早くから並んで孫の洋服を買ったことが思い出されました」

仙台フォーラスは、多くのテナントが入居するファッションビルとして1984年に開業しました。ファッションの発信拠点として親しまれてきましたが、建物の老朽化に伴う調査のため、3月1日から長期休業に入ります。

28日に撮影した館内の様子です。アーケード側の入り口を入ってすぐの場所にメッセージボードが掲げられていて、感謝の気持ちや別れを惜しむ声がつづられていました。

「バーゲンはお祭りでしたね。エスカレーター昇るのも大変だったし、トイレも激込みみたいな感じだったし。来たら何でもある感じでしたね。トレンドが詰まっているみたいな。青春が無くなる感じです」

そして、このフレーズに懐かしさを覚える人も。

「ラス前(フォーラス前)。待ち合わせはここが一番ですもんね。分からない人がいないので、フォーラスの前が一番でしたね」

仙台フォーラスは、39年の歴史に一旦幕を下ろします。

OPA浅井直樹営業部長「ジャスコ時代から数えまして約50年。フォーラスとしては39年間、長らく営業をこの体制でさせていただきまして地域の皆様と共に歩んで来られたこと誠に感謝しております。調査、この結果をもってとなってしまうんですけれども、私共としましてはまた新しくこの仙台の街に新しい価値を提供できるように考えていきたいなと思っております」

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