卒業後の制服、半数以上が保管…リユースは3割弱

中学校で着用していた制服タイプは?

カンコー学生服は2024年2月27日、調査レポートにて「卒業後の制服とエコ意識」の調査データを公開した。卒業後も半数以上が制服を保管、3割弱はお下がりなどのリユースをしていることがわかった。

菅公学生服(カンコー学生服)は、毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.217にて、「卒業後の制服とエコ意識」に関する調査データを公開した。調査は、全国の高校生1,200人(男子:高校生各学年200人・計600人、女子:高校生各学年200人・計600人)を対象にインターネットにより実施。調査期間は2024年1月。

「中学校で着用していた制服タイプ」については、男子は「詰襟(学ラン)」が47.3%、「ブレザー」が46.5%。女子は「ブレザー」が50.2%と半数を占め、「セーラー服」が30.8%だった。

「中学校卒業後の制服」については、「今も保管している」が50.7%と半数を超え、ついで「弟妹・知人などへお下がりで譲った」が20.8%、「学校・PTAに寄贈した」が5.9%と、制服の再使用という回答があがった。また「ゴミとして捨てた」が5.4%、「リユース業者などで買い取ってもらった」が2.0%、「リサイクル(再資源化)に出した」が1.9%、「インターネットで販売した」が0.7%となった。

また「制服がエコ活動に役立つこと」に対しては、「とてもよい」が40.8%、「まあよい」が35.4%と、あわせて76.2%が肯定的な意見だった。

リサイクルにおいて、持続可能な未来のためには「Reduce(ゴミの発生や資源の消費自体を減らす)」「Reuse(ゴミにせず繰り返し使う)」「Recycle(ゴミにせず再資源化する)」の3Rが重要とされている。学校制服は、長期間の着用に耐えられる丈夫さや、流行に左右されないデザインなどの観点から、サステナブルファッションとしても注目されているという。カンコー学生服では、未来を担う子供たちと共に実現するサーキュラーエコノミーを目指して「循環型社会」の実現に向けた取組みが求められているとしている。

宮内みりる

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