【山口天気 夕刊2/29】冷たい雨の“うるう日”のあとは冷たい北風…3月初めは厳しい寒の戻りに

きょう2月29日(木)…“うるう日”の県内は、九州付近に進んできた低気圧の影響で、空気“潤う”雨となりました。

気温上昇が鈍く、傘を持つ手がかじかむような、冷たい雨でもありました。

この雨を降らせている低気圧は、今夜のうちに県内付近を通り過ぎますが、低気圧が東に進むとともに、今度は等圧線が縦縞模様の冬型気圧配置へと変わっていきます。

そして北風が強まってくるとともに、北から冷たい空気=強い寒気が、一気に流れ込んでくる見込みです。

本降りの雨はおおむね今夜までで終わる見込み。1日(金)は朝頃にかけては少しにわか雨が残る所がありそうですが、日中は少し空が明るくなるタイミングがありそうです。

しかし、北寄りの風が強まることで、気温の上がり方が鈍く、午後は気温急降下で夜は朝より気温が下がっていくことを踏まえた、暖かな服装の準備が必要です。

また、強い寒気の流れ込みに伴い、夜は山間部ほど少し雪が舞うところもありそうです。

そして、土曜日は、山口市内では最高気温でも7度くらいに止まる、まだまだ冬物のコートやマフラーなども欠かせない真冬の寒さの一日となりそうです。

雪が多く降る雰囲気はないものの、山間部ほど、少し雪化粧の可能性があるため、車の運転は路面凍結などにも十分ご注意下さい。

一方、厳しい寒さの中でも油断できないのが飛散シーズンのピークを迎えている、スギ花粉。

1日(金)は雨上がり、さらに北風により枝が揺らされることで、特に風下の瀬戸内側ほど大量飛散への警戒が必要です。

週末も、真冬の寒さでも引き続き、かなり多く飛びやすく、来週、また雨が降るときには少し飛散は抑えられても、雨が止めばすかさず多く飛び出す、という日を繰り返しそうです。

寒くなっても、スギ花粉の飛散が抑えられない、という時期であることを踏まえて入念な対策を心がけましょう。

今週末は日曜日も気圧の谷の通過で、少しにわか雨、にわか雪の可能性があります。

来週は、また2桁の最高気温の日々ですが、再び天気がぐずつく日があったり、朝晩冷え込む日もあったり、でしばらくは冬物の服が活躍しそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

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