ロシア大統領、侵攻継続を明言 核戦力充実強調

モスクワで連邦議会への年次報告演説をするロシアのプーチン大統領=29日(タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は29日、連邦議会に対する年次報告演説でウクライナでの「軍事作戦の目的は全て達成する。勝利を確信している」と述べ、侵攻を続ける考えを明確にした。ロシアの戦略核兵器は完全な戦闘準備態勢にあると強調し、対立を深める欧米などを強くけん制した。

 米国との核軍縮を含む戦略的安定に関する対話再開の用意があるとする一方、米国がロシアの安全保障と国益を真剣に考慮する必要があると指摘。ロシアが宇宙空間で核兵器を使用する可能性があるとの米メディア報道を否定し、米大統領選を前に対話を強要するバイデン政権のトリックだと批判した。

© 一般社団法人共同通信社