高知県内の医療機関を対象にしたマイナ保険証に関するアンケート 62%が『トラブルがあった』と回答【高知】

高知保険医協会は2月29日、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」に関わるトラブルについて高知県内の医療機関を対象にしたアンケート結果を発表し、62%で「トラブルがあった」ことが分かりました。

高知保険医協会は29日マイナ保険証の利用に関するトラブルの調査結果を発表しました。調査は去年10月1日以降の状況を調べたもので、去年11月24日から今年1月10日まで県内の医科・歯科の445医療機関のうち129件からの回答をまとめました。それによりますとマイナ保険証・オンライン資格確認に関して「トラブルがあった」と回答したのが全体の62パーセントにのぼりました。

このうち多かったのが「名前や住所で黒丸(=●)が表記される」が57件、「資格情報が無効」が31件でした。個々の具体的なトラブル内容としては「顔認証が反応しない時が多く、暗証番号を忘れている患者さんも多いので 結局、健康保険証を出してもらうことが多い」「2人分の名前が紐づけられていた」というケースがありました。

現行の健康保険証の発行は今年12月2日に終了しマイナ保険証に移行することが閣議決定されていますが、この廃止に関わる質問に対しては「健康保険証は残すべき」という回答が80.6パーセントと最も多くなりました。

高知保険医協会は職員の高齢化やデジタル機器の設置費用を負担できない医療機関もある中で強引なデジタル化は早期の病院の閉鎖につながる可能性もあると述べ、現行の健康保険証を残してほしいと訴えました。

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