「浜名湖でとれたものを使えたら」漁師が焼いた「舞阪団子」目指せ!遠州名物【しずおか産】

浜名湖を臨み、フグやシラスを水揚げする舞阪漁港(浜松市中央区)です。2023年10月、新しい「名物」ができました。今回の「しずおか産」は「遠州名物舞阪団子」。焼きたての団子を求めて、約200人のお客さんが店にやって来る日もあります。

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<初めて来た客>
「おいしいです。やっぱり温かいうちはおいしいね。濃厚。タレが」

<リピーターの客>
「もう3回目なんですけど、焼きたてで、すごくお餅が柔らかくておいしいんですよ」

団子は全部で9種類。1番人気は「海苔みたらし」です。

<浜松総局 野田栞里記者>
「この距離で、磯の良い香りが。いただきます。生海苔がよいアクセントになっています。甘ダレとの相性抜群ですね」

冷蔵庫をあけて、浜名湖で採れた生海苔。自家製の甘ダレにたっぷり混ぜて磯の風味を引き出します。

<舞阪団子 澤幡昇志さん>
「できる限り浜名湖でとれたものを使えたらいいなと思って」

「いそべ団子」には浜名湖産の板海苔を巻きました。さらに…

<舞阪団子 澤幡昇志さん>
「うちは国産の米粉を100%使っている。天竜川が近くにあるが、天竜川の上流の水を使った団子」

「きな粉の団子」にまぶすのは「安倍川きな粉」。「こしあん」「つぶあん」には北海道十勝産の小豆、9種類すべての団子に静岡県産、国産の食材を使っています。

店がオープンしてまもなく5か月になりますが、澤幡さんの本職はー

<舞阪団子 澤幡昇志さん>
「漁師です。シラス漁師をやってます」

澤幡さんは愛知県の生まれで、子どもの頃から漁師になりたいという夢がありました。その夢を叶えてくれたのが舞阪の港。漁師になって2年半ほど経ちます。

<舞阪団子 澤幡昇志さん>
Qどうして漁師の澤幡さんが団子を焼いているのか?
「ここ2、3年の話だが、シラスが全然とれなくて、以前飲食店ををやっていたので、なにかできないかと仲間内と相談して団子屋が決まった」

団子ならば老若男女、みんなが笑顔になれると思ったのも理由のひとつでした。

<舞阪団子 澤幡昇志さん>
「『舞阪団子』に来てもらって、漁師と関わり合ってもらい、『ちょっと船に乗ってみたいんですけど』とか、漁師との触れ合いの場所に使ってくれてもいいかな」

漁師が手がけるアツアツの焼きたて団子。舞阪の名を知って欲しいというアツい思いも込められていました。

<舞阪団子 澤幡昇志さん>
「いきなり『遠州名物』をうたって『舞阪団子』とうたったので。10年、20年、それ以上かかるかもしれないけど、『遠州名物』って言われるようになったらありがたい」

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