菊地絵理香が見た「相変わらずヤバイ」飛び 森田理香子と7年ぶり同組

7年ぶりの同組プレーとなった菊地絵理香(右)と森田理香子(撮影/高藪望)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 初日(29日)◇琉球GC(沖縄)◇6595yd(パー72)

プレー中に同組選手とはあまり話さない菊地絵理香だが、この日はちょっと違った。

6年ぶりにツアー復帰した1学年下の森田理香子、2学年上の上田桃子と同組になった予選ラウンド初日。「理香子が今週出るとなってから、ずっと一緒に回りたいなと思っていて。同じペアリングにはならないだろうって思っていたから、すごくうれしかった。こういう機会もあまりないから合間を見ながら(理香子と)しゃべれたら」と自ら声をかけに行った。

森田と試合で回ったのは2017年7月「サマンサタバサレディース」の第2ラウンド以来になる。7年ぶりの同組は「理香子も笑顔が多くて、なんだか楽しんでいるように見えたし、すごく新鮮な感じだった」という。久々に見たプレーについて「相変わらず飛距離はヤバイなって思うし、あとはアイアンショットの、あの乾いた感じのいい音を出すのもやっぱり健在だなって。6年のブランクがあっても力のある人は全然違う。3回ぐらい70ydほど置いてかれた」と話し、羨望の眼差しを向けた。

ノーボギーで首位と2打差の2位発進(撮影/高藪望)

緊張を交えた開幕初日は、良いスタートを切れた。雨と風に翻弄される選手もいる中で5バーディ、ボギーなしの「67」で回り、首位に2打差の5アンダー2位発進。「不安は結構大きかったんですけど、最初曲がっていたティショットも後半にうまく対応できた」と、ホールが進むにつれてショットとパットがかみ合った。

複数回優勝とメジャータイトルを目指す(撮影/高藪望)

オフは、シーズン中だとケガの心配がある瞬発系のトレーニングを増やし、「週3、4で追い込んだ」と体づくりに注力した。「休んでいる間にどんどん(若い子たちの)レベルが上がっていくので、負けていられない」と自らを奮い立たせて準備に取り組んできた。まだ獲れていないメジャータイトルはもちろんのこと、「去年の(青木)瀬令奈の複数回優勝も刺激になって。30代の選手が頑張っているというのを見てもらえたらうれしい」という年間2勝以上も今年のキーワードだ。(沖縄県南城市/石井操)

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