走行中の新快速電車から煙、原因はモーター軸受けの破損と判明 JR西、規定の交換目安には未達

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 神戸市垂水区のJR神戸線で2月7日、走行中の新快速電車から煙が上がったトラブルは、モーターの軸受けが破損したことによるものだったと、JR西日本が29日、発表した。破損の理由は今後、さらに調べる方針という。

 トラブルは7日午前11時35分ごろ、草津発姫路行きの下り新快速電車(12両編成)の前から5両目で発生。垂水-舞子間ですれ違った上り貨物列車の運転士が煙に気付き、緊急停車を求めた。点検後、明石駅で運転を取りやめ、乗客にけがはなかった。

 JR西によると、その後の調査でモーターの軸受けが破損しているのが見つかった。当該モーターは2022年3月に交換。社内規定の交換目安には達していなかったという。現在、同型のモーター約3千台について点検を進めている。 (鈴木雅之)

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