パドルボードで流され行方不明の男性、20キロ離れた香港に漂着!妻「あの世に行こうかと」―中国

中国メディアの海峡都市報は28日、中国・広東省深セン市でパドルボードをしていて行方不明になった59歳の男性が、香港に漂着していたと伝えた。

中国メディアの海峡都市報は28日、中国・広東省深セン市でパドルボードをしていて行方不明になった59歳の男性が、香港に漂着していたと伝えた。

記事によると、男性は24日に深セン市塩田区の海でパドルボードをしていたが、夕方になって岸に上がろうとした際に沖に流され行方不明に。深センや香港の救助隊が捜索したが発見することはできなかった。

男性は携帯電話を持っていたが高波でボードがひっくり返り紛失したため通信手段がなかった。一晩漂った末、翌日の午前11時ごろになんとか自力で岸に上がり、住民に電話を借りて警察に通報した。そこはなんと19.6キロも離れた香港の高流湾だったという。

男性は途中、救助隊の船を目撃して大声で手を振って呼んだが、暗くなっていたためか発見されなかった。飢えと寒さであきらめかけたが、妻が待っていると思い気力を保った。自分の尿を体にかけたり、海の中に入ったりして寒さをしのいだという。

男性の妻は一晩中泣き明かしたといい、「『もう戻ってこない』という心無い声を聞いて、(建物から)飛び降りて彼と一緒にあの世に行こうかとも考えた」と苦しかった胸中を告白。夫が無事発見されたと聞くと安心のあまり大泣きし、言葉を失ったという。(翻訳・編集/北田)

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