横須賀中央駅前「横須賀プライム」閉館 周辺再開発で33階建てビルに

閉館し、再開発される「横須賀プライム」=横須賀市若松町

 京急線横須賀中央駅前の再開発事業を巡り、商業ビル「横須賀プライム」(神奈川県横須賀市若松町)が29日、閉館した。半世紀以上にわたり駅前のランドマーク的存在だった同ビルを含む一帯は、2028年完成を目指し、ホテルや共同住宅などが入る33階建ての高層複合ビルとして生まれ変わる予定だ。

 29日夜、最後の来館者らを見送った同ビルの坂本信也館長は「お客さまの笑顔や厳しいご意見は、今ではいい思い出。52年間ご愛顧いただき、心から感謝申し上げます」とあいさつ。地元の若松町会から坂本館長にねぎらいの花束が贈られた。同町会の今村信夫会長(75)は「ビルができた時から知っているが、時代ともにレベルアップしていった。次の新しいビルにも期待している」と話した。

 同ビルは1972年に百貨店「緑屋」として開店、85年に「WALK横須賀店」へ改装された。その後、同駅とペデストリアンデッキ(Yデッキ)で2階がつながった。98年には横須賀プライムとなり、近年はパチンコ店や百円均一ショップ、カフェなどが入居していた。

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