【ベルマーレ】山口監督、今季初勝利へ「まだまだやらないと」 京都戦必勝期す

京都戦への意気込みを語る湘南の山口監督

 J1湘南の山口智監督(45)が29日、今季初勝利が懸かる京都戦(3月2日午後2時・サンガS)に向けてオンライン取材に応じ、「京都は(自分たちの)良さを全面的に出してくるチーム。受けて立つと向こうの土俵になる」と必勝を期した。

 新布陣で臨んだ川崎戦では、守備の安定感など今後につながる要素も見られた。山口監督はうなずきつつ、「勝てていない現実もある。まだまだやらないといけないという思いの方が強い」。特に上積みを求めるのは攻撃面だ。

 その一つが昨季より増加傾向にあるロングボール。指揮官は「多いからいいわけではない」とした上で、「組み立てながらゴールに向かうのが得意ではないチーム。一本で(相手最終ラインの)背後を取れて一対一をつくる場面があれば楽なので、意図的に判断できれば」と説く。押し込まれたりビルドアップに行き詰まった展開など、局面に応じて中盤を経由せず前線に供給するのも有効な手だての一つになる。

 曺貴裁監督が率いる京都とは昨季1勝1敗で、「前のパワーや圧が強いしインテンシティーも高い」と山口監督。「メンタル含め逃げのサッカーをすると難しくなる。相手を見てチャレンジすること、圧を受けても返すことに限る」と語った。

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