手島右卿賞に沢村、挾土氏 「書」の芸術性評価

沢村澄子さん

 書を中心に国内外で活躍する優れた芸術家とその作品をたたえる手島右卿賞(手島右卿顕彰会・高知新聞社主催、共同通信社共催)の選考委員会は29日、第14回の受賞者に書家の沢村澄子さん(61)=盛岡市=と左官職人の挾土秀平さん(61)=岐阜県高山市=を選んだ。受賞作は沢村さんが「般若心経」、挾土さんは「鬱」。2人同時受賞は初めて。

 沢村さんは大阪市生まれ。新潟大在学中から個展を中心に作品を発表。2022年度の芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。挾土さんは高山市生まれ。自然素材を生かした独特な意匠の土壁などで注目され、16年のNHK大河ドラマ「真田丸」の題字・タイトルバックを手がけた。

挾土秀平さん

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