森作教育長、退任へ 茨城県人事案 後任に学校教育部長の柳橋氏

森作宜民氏、柳橋常喜氏(左から)

茨城県教委の森作宜民教育長(63)が4月15日の任期満了に伴い退任することが29日、分かった。後任に県教委の柳橋常喜学校教育部長(59)が起用される見通し。人事案は3月5日、開会中の県議会第1回定例会で提案される見込みで、同意を得れば、森作氏に続き教職出身者の就任となる。

森作氏は茨城大大学院修士課程修了。神栖市立波崎一中校長、県教委の学校教育部長、教育改革推進監などを歴任。2022年4月から現職。

教員の負担軽減に向けた部活動改革として、地域の民間事業者などに委ねる「地域移行」を推進した。県立高入試の採点ミス防止に向けては、作業の効率化や「デジタル採点」を導入。教員採用では、志願者を増やすため24年度から試験を前倒しし、優秀な人材確保に向けた取り組みを進めた。

柳橋氏は東京農大卒。県立猿島高講師や上郷高、真壁高、水海道一高などの教諭を経て、県教委の高校教育改革推進室長、高校教育改革・中高一貫校開設チームリーダー、高校教育課長などを歴任。大井川和彦知事が進める中高一貫高の推進を担ってきた。23年4月から現職。

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