3月スタートも冬型の天気 北陸以北の日本海側は夕方から降雪強まる 太平洋側も風強く

1日(金)天気と降水確率

 きょう(金)から3月が始まり、気象学的には春がスタートしたが、天気は冬型となりそうだ。日本海側では北陸以北を中心に雪や雨が降りやすく、夕方以降は大雪になる所がある見込み。一方、太平洋側の天気は日中には回復し、晴れ間が戻るが、風が強く吹きそうだ。

次第に冬型の気圧配置へ 3月でも真冬並みの寒気 

1日(金)午前5時 雨雲・雪雲の様子

 きのうから日本の南岸を前線を伴った低気圧が通過している。その影響で、きょう午前5時現在は関東や北陸、東北を中心にまとまった雨雲がかかっており、雪になっている所もある。 

[上]1日(金)午後9時 予想天気図 [下]1日(金)午後6時 大雪や風の予想

 このあと低気圧が抜けると日本付近は冬型の気圧配置となる。上空には3月としては強い寒気が流れ込むため、日本海側では北陸や北日本を中心に雪や雨が降りやすくなりそうだ。日中は小康状態となり、雪は止む所が多いが、夕方以降、再び降雪が強まることが予想される。山沿いを中心に大雪になるおそれがあり、風が強いため、ふぶきになる所もありそうだ。あす2日(土)にかけて交通障害や着雪、落雷や突風にも注意・警戒が必要となる。山陰など西日本の日本海側も朝晩を中心に雪や雨が降る見込み。

太平洋側も強風に注意 東京は16℃予想も風は冷たく

1日(金)天気分布予想

 一方、太平洋側の雨や雪は朝までの所が多く、日中は天気が回復してくる。東北の太平洋側では昼頃まで雨や雪の残る所があるが、午後は次第に止む見通し。ただ、全国的に北または西よりの風が強く吹くため、強風や高波に注意が必要だ。また、雨上がりは花粉の飛散が多くなるため、花粉症の方は対策が必要となる。

1日(金)予想最高気温

 日中の最高気温はきのうより高い所が多く、東京は16℃、静岡では20℃まで上がる見込み。日差しが戻ると一気に気温が上がるが、風が強まると途端に空気の冷たさを感じるため、服装に気を付けたい。

(気象予報士・多胡安那)

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