浜辺美波、赤楚衛二が就職活動をめぐる心理戦に挑む! 浅倉秋成の『六人の嘘つきな大学生』が映画化、11.22公開

映画『六人の嘘つきな大学生』より(左から)浜辺美波、赤楚衛二(C)2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会

浅倉秋成による人気小説『六人の嘘つきな大学生』(角川文庫刊)が実写映画化され、11月22日に公開されることが決定。本作で重要なキーワードとなる“六人の大学生”から、中心となる2人として、浜辺美波赤楚衛二の出演が発表された。

原作は、2021年に刊行されるやいなや「2022年本屋大賞」ノミネートをはじめさまざまなランキングを席巻、現在までに累計40万部を突破している浅倉秋成による同名のヒット小説。

就職活動を舞台に6人の登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”要素と、そこで明らかになった6人の「嘘」と「罪」の真相が、クライマックスで次々と伏線回収される“青春ミステリ”要素を圧倒的なクオリティで掛け合わせ、大気を博している小説を映画化。佐藤祐市がメガホンを取り、脚本を劇団「東京マハロ」主宰・矢島弘一が務める。

浜辺美波が演じるのは、早稲田大学社会科学部の学生で、洞察力に優れた主人公・嶌衣織(しま・いおり)。浜辺は「嶌衣織が6人でいる環境の中で、どのような立ち振る舞いをすれば良いのかについて最後まで苦悩していた気がします。出演者6人で過ごす日々は濃厚で毎日心が揺さぶられ、何より熱のある撮影現場でした」とコメントしており、充実した撮影期間を過ごし、手ごたえを感じた様子。

そして浜辺演じる嶌と第二次面接で出会う立教大学経済学部の学生で、そのまっすぐな性格で6人の中のムードメーカーとなる波多野祥吾(はたの・しょうご)を赤楚衛二が演じる。赤楚は「(原作を読んで)人の裏の顔、信頼関係が壊れていく様、二転三転する怒涛の展開に引き込まれたのを覚えています。リハーサルを積み重ねる日々もあり、まるで舞台の稽古のようでブラッシュアップしていく過程に学びが多くありました」とコメントを寄せている。

浜辺・赤楚の参戦に際し、原作者・浅倉秋成は「数々のメディアミックスに恵まれ、毎度原作を凌駕(りょうが)する仕上がりを見せてもらってきた本作ですが、今回も強力なキャスト&スタッフの皆様が集結してくださいました」、佐藤監督は「若い俳優陣が、来る日も来る日も同じセットで必死に芝居をしている姿は、とても素敵でした。環境の変化も乏しく苦しい中、チームワーク良く挑んでくれた皆の芝居を、1人でも多くの方に観て頂きたいと思っております」と信頼を寄せている。

映画『六人の嘘つきな大学生』は、11月22日全国公開。

※浜辺、赤楚、監督、プロデューサー、原作者のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■嶌衣織役:浜辺美波

『六人の嘘つきな大学生』原作が素晴らしく、一気に読み進めてしまいました。映画として作る上での脚本が手元に届き、映画の中で描かれる嶌衣織が6人でいる環境の中で、どのような立ち振る舞いをすれば良いのかについて最後まで苦悩していた気がします。それぞれ自身の役で悩んだ時には皆で話し合うこともありました。出演者6人で過ごす日々は濃厚で毎日心が揺さぶられ、何より熱のある撮影現場でした。試写後の感想会では今まで経験したどの作品よりも一番盛り上がり、その時に6人で共有した、作品の熱が宣伝、そして映画公開で皆様に伝わることを楽しみにしています。

■波多野祥吾役:赤楚衛二

波多野祥吾役を演じさせて頂きます赤楚です。今回、『六人の嘘つきな大学生』の出演が決まり本を読ませて頂いたのですが、人の裏の顔、信頼関係が壊れていく様、二転三転する怒涛の展開に惹き込まれたのを覚えています。

佐藤組は初参加なのですが、監督がとても面白い方でした。リハーサルを積み重ねる日々もあり、まるで舞台の稽古の様でブラッシュアップしていく過程に学びが多くありました。楽しんで頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。

■監督:佐藤祐市

原作は先が読めない展開でとても惹き込まれ、人が他者の事を正確に理解する事の難しさを感じました。立ち位置が変われば見え方も当然変わるものだし、色々な側面を持っているのが人なんですよね。

そんな重層的なキャラクター達が繰り広げる台詞の応酬。それは僕の大好物の密室劇なのでありました。若い俳優陣が、来る日も来る日も同じセットで必死に芝居をしている姿は、とても素敵でした。環境の変化も乏しく苦しい中、チームワーク良く挑んでくれた皆の芝居を、1人でも多くの方に観て頂きたいと思っております。宜しくお願い致します。

■プロデューサー:稲垣優

就職活動という「自分を良く見せよう」とする状況下で、次々と暴かれていく六人の「嘘」と「罪」が大きな魅力の本作。その実写映画化のキャスティングにおいて最も重視したのが、「暴かれた『裏の顔』をいかに魅力的に見せられるか」という点でした。朝ドラ「らんまん」をはじめ、“明るいヒロイン”のイメージの強い浜辺美波さん。そしてこれまでの映画やTVドラマを通じて、まっすぐひたむきな役どころの印象が強い赤楚衛二さん。お二人が、それぞれ他の作品では観ることのできない「表」と「裏」の一面を、この映画で見事に演じていらっしゃいます。

『キサラギ』に代表される“密室劇のスペシャリスト”佐藤祐市監督の手で描かれる極上のサスペンス&ミステリーを、是非劇場でお楽しみください。

■原作:浅倉秋成

次回作はこんなのどうでしょう、あんなのどうでしょう――たくさんのアイデアを編集さんからいただく中、「『密室の会話劇』はどうですか? たとえば佐藤祐市監督の『キサラギ』みたいな」そんな提案があったことを、今でも覚えています。

できあがった小説『六人の嘘つきな大学生』は今回、思いもかけず佐藤監督の手に渡ることとなりました。漫画版、ラジオドラマ版、リーディングアクト(舞台)版と、数々のメディアミックスに恵まれ、毎度原作を凌駕する仕上がりを見せてもらってきた本作ですが、今回も強力なキャスト&スタッフの皆様が集結してくださいました。公開を楽しみにお待ちいただければ幸いです。

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