あなたの好きな宮藤官九郎ドラマは?『あまちゃん』『キャッツアイ』を抑えた1位は?【500人にきいた】

宮藤官九郎(写真・2020 TIFF/アフロ)

ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が話題となっている脚本家・宮藤官九郎。これまで多くの人気作品を生み出してきた奇才だが、もっとも愛されているドラマは何なのか?本誌が独自アンケート調査を実施。全国のドラマ好きの30代から50代の女性に「一番好きなクドカンドラマ」を選んでもらった。

対象としたのは、地上波で放送されたおもな連続ドラマ14作品だ。では、「愛されクドカンドラマ」トップ5から見ていこう。

【第5位】54票『俺の家の話』2021年 主演・長瀬智也 TBS系

多くのクドカン作品で主役を演じてきた元TOKIO長瀬がジャニーズ事務所を退所するにあたり、その集大成となったドラマ。「能楽」と「プロレス」そして「介護」という異質のテーマが融合した。

「宮藤さんが名コンビの長瀬さんのために書いた作品だけあって、長瀬さんにすごく合った役だと思います」(50代・主婦・千葉県)
「突然の介護など家族のトラブルをコミカルに表現し、どんでん返しのラストで感動もあった。クドカンの脚本もよかったけど、役者さんたちの熱演ぶりも圧巻」(50代・主婦・神奈川県)

【第4位】65票『流星の絆』2008年 主演・二宮和也 TBS系

原作は東野圭吾の推理小説。二宮と錦戸亮、戸田恵梨香が両親を殺され復讐を目論む3兄妹を演じた。最終回の視聴率22.6%は、2008年度のTBSドラマで1位の数字。

「原作の小説はシリアスな雰囲気でしたが、ドラマではコミカルで温かな兄妹となっていて、それもいいと思った」(30代・主婦・和歌山県)
「東野圭吾ファンです。クドカンのドラマになると聞いて期待半分、不安半分でしたが、小説の世界観を裏切らない脚本ですごくよかった」(50代・パート・東京都)
「あれだけシリアスでハードな話を、コメディタッチで書けるのはクドカンだけでしょう」(30代・公務員・岩手県)

【第3位】67票『木更津キャッツアイ』2002年 主演・岡田准一 TBS系

夜10時からの初回放送時の視聴率は高くなかったものの、深夜の再放送で人気に火が付き、2003年と2006年には映画化されている。2006年には作品に対し木更津市から「市民栄誉賞」が贈られた。

「大好きだった岡田准一くんと櫻井翔くんに釣られて見てました。毎回バカ騒ぎなのですが、大事なところでぐっと感動させられるのがいい」(30代・主婦・静岡県)
「岡田くんのぶっさんとか、櫻井くんのバンビとか、それぞれのキャラクターがめちゃ魅力的だった。古田新太さんのこと、いまでも『オジー』と呼んでしまいます」(30代・主婦・東京都)

【第2位】94票『あまちゃん』2013年 主演・能年玲奈 NHK

NHKの朝ドラ史上でも屈指の人気作品。放送から10年後の2023年の再放送でも、「メガネ会計ババア」「前髪クネ男」などのワードがSNSで連日トレンド入り。根強い人気を証明した。

「主役のアキはじめ、出てくるキャラクターがみんな強烈な個性を放っていて、毎日みていても飽きなかった。続編もみたい!」(40代・派遣社員・東京都)
「エピソードのひとつひとつが心の奥底に響くものがあって、今でも忘れられない。永遠に心に残る名作だと思う」(50代・パート・福井県)
「震災のシーンは脚本家として難しかったと思います。それでも逃げずに描いた宮藤さんは立派だと思います」(40代・パート・宮城県)

【第1位】95票『池袋ウエストゲートパーク』2000年 主演・長瀬智也 TBS系

20年以上前の名作が『あまちゃん』を1票差で上回った。原作は石田衣良。当時29歳だった宮藤にとっては連続ドラマデビュー作だった。窪塚洋介や山下智久、妻夫木聡など、その後主役級になる若手俳優が多数出演していた。

「ストーリーにスピード感があり、あのぶっとんだ感じは、当時のドラマにはない新鮮さがあった」(50代・パート・東京都)
「去年もNetflixで配信していたのでみてしまった。何度見てもおもしろい。長瀬君もいいけど、窪塚洋介が神がかり的にカッコいい!」(30代・医療系・青森県)
「自分とはかけ離れた世界でしたが、こういう世界もあるんだと毎週ドハマりしてみていました。あの頃は家族そろってテレビみてたなあ…」(40代・パート・岡山県)

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