今年3回の利下げが「妥当」=クリーブランド連銀総裁

[29日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は29日、インフレが引き続き米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%回帰に向け進展し、労働市場が健全な状況を維持しつつも減速すれば、年内に3回の利下げを実施することが「妥当」という見解を示した。

メスター総裁はヤフーとのインタビューで、朝方発表された1月の米個人消費支出(PCE)価格指数の結果はさほど驚きではなく、インフレが2%に向け鈍化するという自身の見通しを変えるには至らなかったと語った。

米商務省が29日発表した1月のPCE価格指数は前年同月比2.4%上昇した。伸びは前月の2.6%から縮小し、2021年2月以来の低さとなった。伸びは前月比では拡大したものの、FRBは6月に利下げに着手する軌道から外れないとみられる。

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