バイデン氏、エジプト・カタール首脳と会談 ガザ援助待つ市民の犠牲受け

[ワシントン 29日 ロイター] - バイデン米大統領は29日、パレスチナ自治区ガザで援助物資を待つ人々が砲撃を受け多数の犠牲者が出たと伝えられたことを受け、エジプトとカタールの首脳と個別に電話会談を行った。ホワイトハウスが明らかにした。

ガザ地区の保健当局はこの日、イスラエル軍がガザ市近郊で援助物資を待つ人々に砲撃し、少なくとも112人が死亡、280人が負傷したと発表した。イスラエル軍当局者は、ガザ保健当局が示す死者数や状況説明に異議を唱えている。

バイデン氏はこうした事態を受け、エジプトのシシ大統領とカタールのタミム首長と個別に電話会談を実施。ホワイトハウスは「できるだけ早く交渉を取りまとめ、ガザ地区に対する人道支援を拡大することの緊急性が今回の事件で浮き彫りになったとの考えで一致した」としている。

このほか、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放が、少なくとも6週間にわたる戦闘休止につながるとの考えも強調されたという。

© ロイター