米国株式市場=上昇、インフレ指標受け利下げ期待高まる

Chuck Mikolajczak

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。人工知能(AI)関連銘柄が買われたほか、インフレ指標と米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受けて利下げへの期待が高まった。

大型半導体株のエヌビディアがS&P総合500種とナスダック総合を押し上げた。同業アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)も大きく上げた。これらのAI関連株やテクノロジー株はAI分野での成長期待からここ数カ月、市場の上げをけん引してきた。

デル・テクノロジーズも引け後に決算発表を控える中、上昇した。同社はエヌビディアのハイエンドプロセッサーを搭載したAI向けサーバーを販売している。

この日発表された1月の個人消費支出(PCE)価格指数は上昇率が市場予想と一致。前年比では約3年ぶりの低い伸びとなった。

CMEグループのフェドウオッチによると、市場が織り込む6月の利下げ確率が高まった。

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