富山県内住宅被害1万2185件 能登半島地震2ヵ月

 富山県が29日までにまとめた能登半島地震による県内の被害状況は、住宅被害が1万2185件に達した。全壊は177件、半壊は542件、一部破損は1万1031件。うち氷見市は全壊が155件、半壊が336件に上る。

 農林水産関係の被害は、農地や水路の損傷が2151件、水産業で漁船の沈没や定置網の破損が207件。森林や畜舎、農作業場などの被害を含めると、計2501件確認されている。文化財の被害は国指定の20件を含む計61件。人的被害は重傷3人、軽傷44人で計47人となっている。

 寄せられた義援金の総額は11億1569万円。石川県から富山県内のホテル・旅館への避難者は364人で、公営住宅では15世帯28人を受け入れている。

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