【ブギウギ】わてほんまによういわんわ!? 「買物ブギ」で趣里が見せた圧巻の進化 歌とダンス…スズ子の全力ステージ

新境地「買物ブギ」でまたひとつステージが上がったような、見事なパフォーマンスを見せたスズ子(趣里) (C)NHK

『ブギウギ』(NHK総合)の本日3月1日に放送された106話で、スズ子(趣里)が新曲「買物ブギ」を披露した。大阪弁の名調子でまくし立てる笠置シヅ子さんの名曲を、服部隆之さんによる新たな編曲で蘇らせた劇中歌「買物ブギ」の魅力と、見事なパフォーマンスで観客と視聴者を魅了した趣里について、制作統括の福岡利武さんに聞いた。

スズ子と、演じる趣里の「積み重ね」が表出した「買物ブギ」のステージ

「『買物ブギ』は、これまでに登場したなかでも特に難しい曲なので、趣里さんは本当に大変だったと思います。趣里さんは、ステージに立てば『いかにお客さんを盛り上げるか』という一心で演じておられますし、その気迫と響き合ってお客さんを演じるエキストラの皆さんも、熱を持って盛り上がってくださいます。その空気感が画面に出ていればうれしいのですが。撮影している我々から見てもとにかくステージが楽しくて、『買物ブギ』の撮影が始まるとなったら、スタッフも皆、作業の手を一旦止めてステージを見に行くほど。趣里さんの歌唱は、これまでの積み重ねがものをいう、それは見事なものでした。今週(第22週)全体を通して、スズ子の成長を感じられるストーリーになっていたと思うのですが、趣里さん自身も堂々として、いい意味で肩の力が抜けて、最高に魅力的なステージが撮れたと思います」

第22週のテーマは「世代交代」。マネージャーを引退した山下も客席から感無量で見守る  (C)NHK

また、これまでに類を見ないほどにユニークな「買物ブギ」のステージ演出について、こうふり返った。

「スタッフ一同、とにかくあのステージを楽しく見せたいというのが共通の思いでした。ステージ演出をしていただいている荻田浩一さんとスタッフで話し合って、『いろんな“おっさん”』に扮したダンサーの方たちに踊っていただいたり、最後に『OSSAN』のパネルワークで『オチ』をつけるなど、ユーモラスな演出になりました。ある意味『古典的』ではあるのかもしれませんが、それが逆に新鮮で、とても楽しいステージになっているのではないかと思います」

「いろんな“おっさん”」が出てきてユーモラスなダンスを披露し、舞台を盛り上げる  (C)NHK

「買物ブギ」を締めくくる最後のフレーズ「あ〜しんど♪」が今週の週タイトルになっている。生きることはしんどい、けれどもこんなに楽しいことはない、ということなのかもしれない。家政婦の大野(木野花)という強力な助っ人を得たとはいえ、仕事と子育てを両立するシングルマザー、スズ子のハードな日々はまだまだ続く。

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『ブギウギ』
【出演】趣里 水上恒司/草彅剛 蒼井優 菊地凛子 生瀬勝久 小雪 水川あさみ 柳葉敏郎 ほか
【主題歌】「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
【脚本】足立紳 櫻井剛
【音楽】服部隆之
【語り】高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー)

【放送時間】
▽NHK総合
毎週月曜~土曜 前8:00~8:15/(再)後0:45~1:00(※土曜は一週間を振り返り)
毎週日曜(再)前11:00〜11:15
翌・月曜(再)前4:45~5:00(※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送)
▽NHK BS・NHK BSプレミアム4K
毎週月曜〜金曜 前7:30~7:45
毎週土曜(再)前9:25〜10:40(※月曜~金曜分を一挙放送)

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(まいどなニュース特約・佐野 華英)

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