砂混じりグリーンの「見た目にやられた」 稲見萌寧は“今週も”巻き返しへ

5週ぶりの出場で出遅れた(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 初日(29日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

5週ぶりのトーナメント出場となる稲見萌寧は2バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「76」で回り、4オーバー53位と出遅れた。

出だし1番からセカンドを右ピンの下2mに絡めてチャンスメークも、バーディパットはひと筋左を抜けた。「グリーン上、グリーン周りのアプローチが難しくて、なかなか合わせられなかった」と話すように、ショートゲームで苦戦。左奥のバンカーにこぼした7番(パー3)も寄せのミスが重なってダブルボギーを喫した。

コースにアジャストできるか(撮影/村上航)

「全くマッチしなかった」というグリーンは、砂が混じっているのが特徴。白く見えることでラインを読み切れず、視覚的に刷り込まれる、速いイメージとのギャップを埋める作業に追われた。

フィジカル的なコンディションも踏まえて調整したショットは、悩ましい中でも必死にまとめていた印象。「ちょっと(グリーンの)見た目にやられてしまって、うまく打ち切れなかったなっていうのが多かった。自分がうまく合わせられなかった」と悔しがる。

1月に出場したフロリダでの2試合も、出場36人の初戦が初日32位、フルフィールドの2戦目は初日42位だった。「いま3週やって、初日があんまり良くない。最初からいいプレーができるように頑張りたいなっていうのはすごくあるので、一日でも早くアジャストできるように」と話したのは、今後を見据えた課題でもある。まずは週末にかけて徐々に順位を上げていった過去2戦同様、巻き返しを狙う。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

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