鳥や昆虫、色鉛筆で繊細に パラリンアートカップ入賞の原田さん初個展 武雄市朝日町の洋菓子店デタントで

初めての個展「kanaru展」を開いている原田海成さん=武雄市朝日町の洋菓子店「デタント」

 パラリンアートカップなど障害者の絵画展で受賞歴がある原田海か成なるさん(21)=佐賀市=の初めての個展「kanaru展」が、武雄市朝日町の洋菓子店デタントで開かれている。色鉛筆を巧みに使い、鳥や昆虫を描いた作品14点が来場者を楽しませている。3日まで。

 原田さんは県立九千部学園を卒園後、一般企業で働きながら創作活動を続けている。作品は36色の色鉛筆を使い、動物の毛並みや昆虫の体の陰影などを繊細に表現している。色鉛筆だけでは難しい部分は、修正ペンのペン先を使うなど工夫して仕上げている。

 作品1点の制作期間は約1カ月で、展示品は直近3年間の作品を集めた。原田さんは「写真を見ながらイメージを膨らませた。色鉛筆の方が表現しやすい」と話す。会場のデタントは父・忠さん(48)とオーナーパティシエが旧知の仲で、店舗2階を会場として提供してもらった。

 午前10時から午後6時まで。土、日曜は原田さんと忠さん、母・みどりさん(45)も会場で来場者の応対をする。原田さんのインスタグラムでは、作品の制作過程を動画で見ることができる。問い合わせはデタント、電話0954(23)3035。(澤登滋)

原田海成さんのインスタグラム

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