米国防長官引用のガザ死者数はハマス側の発表、国防総省が内容説明

[ワシントン 29日 ロイター] - 米国防総省は、オースティン国防長官が昨年10月7日以降パレスチナ自治区ガザでイスラエルの攻撃で死亡した女性と子どもが2万5000人を超えたと29日に発言したことについて、この数字は米国の情報機関でなく、パレスチナのイスラム組織ハマス側の保健当局が発表したものと説明した。

発言は議会の公聴会でパレスチナの女性と子どもの死者数を質問された際の回答。

国防総省のシン報道官は数時間後、オースティン氏が引用した数字はガザの保険当局が発表したもので、女性と子どもに限定せず死亡したパレスチナ人全員を含むと説明。「われわれ独自に数字を確認することはできない」とする声明を発表した。

パレスチナの保健当局者らは、1月末にイスラエルの攻撃による死者数が2万5000人を超えたと発表。ガザの保険当局は、現在の死者数は3万人を超えているとしている。

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