キヤノンのレンズ交換式デジタルカメラが21年連続で世界シェア1位に

By 佐藤陽子

キヤノンが、2023年のレンズ交換式デジタルカメラの世界市場において、台数シェアNo.1を達成。2003年からの連続No.1記録を21に延ばしました。

EOS R8

キヤノンのレンズ交換式デジタルカメラ (デジタル一眼レフカメラおよびミラーレスカメラ) EOSシリーズは「快速・快適・高画質」を基本コンセプトとし、CMOSセンサーや映像エンジン「DIGIC」、交換レンズを独自に開発。フラッグシップモデルからエントリーモデルまで幅広くラインアップされています。

ラグビーワールドカップ2023フランス大会では、報道用カメラ使用率においてキヤノンがNo.1を達成。プロフォトグラファーからの厚い信頼もうかがえます。キヤノンは、「これからも独自の映像技術に磨きをかけ、多様なニーズに応えることで、写真・映像文化のさらなる発展に貢献していきます」としています。

※準決勝・3位決定戦・決勝の計4試合の報道用カメラ使用率の平均。キヤノン調べ。

■「EOS Kiss Digital」から始まるNo.1ストーリー

キヤノンは2003年9月、デジタル一眼レフカメラの黎明期に低価格と小型軽量を実現したエントリーモデル「EOS Kiss Digital」を発売。市場拡大を推進し、世界シェアNo.1を獲得しました。その後もプロ向けの「EOS-1Dシリーズ」、一眼レフカメラによる動画撮影を普及させた「EOS 5Dシリーズ」と、時代を切り開く製品が続きました。

EOS Kiss Digital

■「EOS R SYSTEM」登場でミラーレス時代が到来

2018年10月には、新開発のRFマウントを採用したミラーレスシステム「EOS R SYSTEM」を立ち上げました。キヤノン初のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」の登場に、新時代の幕開けを感じたという人も多いのではないでしょうか。

EOS R

世界初の8K動画撮影機能を搭載したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」、卓越した動体捕捉性能と連写性能を発揮する「EOS R3」など、「EOS R SYSTEM」は着々とそのラインアップを拡充。さらに2021年12月にはVR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」も登場し、新しい映像表現を追求し続けています。

■2023年発売のカメラを振り返る

2023年は、3月にAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R50」を発売。簡単に操作できるエントリーモデルですが、上位機種譲りのAF性能など機能が充実しています。

EOS R50

4月にはフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」を発売。“はじめてのフルサイズ” がコンセプトのミドルクラスモデルで、小型軽量化と高性能を両立させています。

EOS R8

6月にはAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R100」が登場。こちらもエントリーモデルで、EOS Rシリーズ最小・最軽量。ミラーレスデビューしやすい価格設定も魅力でした。

EOS R100

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