先発陣に故障者発生のジャイアンツ 大物FA獲得は「マスト」か

スプリング・トレーニングが始まった時点でロビー・レイ(トミー・ジョン手術)とアレックス・カッブ(股関節の手術)の出遅れが確定していたジャイアンツだが、先発投手陣にさらなる故障者が発生した。4番手候補のキートン・ウィンは右ひじの軽い痛みを訴えており、5番手候補のトリスタン・ベックも右上腕の動脈瘤で離脱することに。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「彼らは助けを必要としている」と述べ、先発補強の必要性を訴えている。

今季のジャイアンツは、レイとカッブの2人が開幕に間に合わないため、エースのローガン・ウェブを中心に、有望株カイル・ハリソン、新戦力ジョーダン・ヒックス、そしてウィンとベックという5人でローテーションを形成する見込みだった。ところが、スプリング・トレーニングが始まってウィンとベックが故障で離脱。このままでは先発5枚を揃えることすら困難だ。

ローゼンタール記者は「彼らは助けを必要としている。それに関して疑いの余地はない」とコメント。FA市場に残っているブレイク・スネルとジョーダン・モンゴメリーの両左腕のほか、マイケル・ロレンゼンなどの先発投手の獲得に動く可能性を指摘した。ハリソンとヒックスもメジャーでフルシーズンの先発を務めるのは初めてであり、ウェブの負担を軽減するためにも、実績のある先発投手を最低1人は加えておきたいところだろう。

ただし、ローゼンタール記者は各球団がスネルとの契約を躊躇する可能性について言及している。スネルは長期契約を得られない場合、オプトアウト可能な短期契約を希望する可能性が高い。しかし、スネルはパドレスからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、他球団が契約する場合にはドラフト指名権を犠牲にしなければならない。1年しか在籍しない可能性がある投手のために、そうした犠牲を払いたくないと考えるチームが多いようだ。

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