隙間時間を出合いの場に…エキュート大宮に「次世代型ショールーム」 試食などのサービスを体験、購入も

エキュート大宮に期間限定出店する「&found」

 普段乗り換えで何気なく利用する“エキナカ”の隙間時間を新たな商品やサービスの出合いの場にしようと、JR大宮駅(埼玉県さいたま市大宮区)の商業施設エキュート大宮に次世代型店舗「&found(アンドファウンド)」が1日から24日まで期間限定で初出店する。

 同店は商品を売り込みたい企業と生活者を結ぶ“ショールーム”としてこれまでJR上野駅や東京駅で出店。商品への理解・共感が購買行動にどう影響するかを検証しており、第3弾の今回は実店舗での購入が一部可能となる。

 JR東日本クロスステーションデベロップメントカンパニー(東京都渋谷区、以下JRクロス)と大日本印刷(同新宿区、以下DNP)が運営し、JRクロスのリアルな場とDNPのデジタルトランスフォーメーション(DX)技術をかけ合わせて、顧客の体験価値や満足度の向上を図る。

 来店客は商品の試食や試飲、サービスを最大三つまで体験することが可能。企業は店舗内のセンサーや接客スタッフのマイクから取得した会話データを人工知能(AI)で解析し、今後の商品作りや販売戦略に生かしていく。

 今回は「ココロとカラダにいいもの」をコンセプトに化粧品のポーラがフジテレビと共同開発した冷凍宅配総菜「ビディッシュ」や廃棄予定の食パンの耳から作ったクラフトビール「ベターライフ・ウィズ・アップサイクル」(栄屋製パン)など11商品が登場。ほかにも食品・飲料のカゴメは手のひらから普段の野菜摂取量を推定する「ベジチェック」を設置し、体験者に飲料の新商品をプレゼントする。

 また、近年深刻化する人手不足の解決手段として期待がかかる「アバター店員」によるオンライン接客の実証実験も初めて実施。JRクロスの播田行博さんは「大宮は住みたいまちとして人気の注目エリア。幅広い年齢層が利用するターミナル駅なのでコミュニケーション課題の発見につながるリアルな声を集めたい」と期待した。

 営業時間は午前9時半から午後10時(日曜・祝日は午後8時半まで)。

 詳細は、同店公式ホームページ(https://and-found.jp/)へ。

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