インド、3件の半導体工場建設を承認 総額152億ドル

[ニューデリー 29日 ロイター] - インド政府は29日、複合企業タタ・グループやCGパワーなどによる計1兆2600億ルピー(152億ドル)規模の3件の半導体工場の建設を承認した。エレクトロニクス大国を目指すモディ首相の政策の一環で、半導体工場の建設はインドで初めてとなる。

バイシュナウ電子・情報技術相は「(半導体製造・供給での)自立国家実現へ向けて重要な決定だ」と記者団に述べた。建設は今後100日以内に始まる。工場では防衛や自動車、通信などの分野向けの半導体の製造とパッケージングを行うという。

電子・情報技術相によると、タタは台湾の力晶科技(パワーチップ)と提携。9100億ルピーを投資してグジャラート州でインド初の半導体製造工場を立ち上げる予定。CGパワーは日本の半導体大手ルネサスエレクトロニクスやタイのスターズ・マイクロエレクトロニクスと提携し、同州で760億ルピー規模の半導体パッケージング工場を建設する計画だ。

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