【極限】冬場は汗をかかないので、風呂は「3日に1回」入るようにしています。毎日入る場合と比べ、いくら節約になりますか?

冬場でも毎日にお風呂に入る人が多い!

株式会社プラネットが2023年に実施した「入浴に関する意識調査」によると、冬に毎日湯船につかると答えた人の割合は67.8%でした。この調査からは、冬場であっても毎日お風呂に入る人が多いことがうかがえます。

お風呂1回あたりの光熱費はいくら?

では、冬場に湯船につかると1回あたりどのくらいのガス代や水道代がかかるのでしょうか。ここでは、ガス代と水道代についてシミュレーションしてみます。

・お風呂を沸かす際のガス代

ガス代を求める計算式は、「湯量×上昇させる温度÷(ガスの燃焼量×給湯器の熱効率)×ガス単価」です。ガスは、「水温」と「お風呂の設定温度」との差が大きくなるほど使用量が増えます。

冬場は、水道水の温度が低くなるため、ガス代が高くなりやすい傾向です。冬場の水道水の温度は地域差がありますが、東京エリアでは10度前後となっています。

仮に、冬場の水温を10度とするとガス給湯器で40度のお湯を作る場合の「上昇させる温度」は30度です。「湯量」は一般的な浴槽のサイズの200L、「給湯器の熱効率」は80%としてシミュレーションしてみます。「ガスの燃焼量」や「ガス単価」はガス会社によりけりです。

ここでは、東京ガスの1立方メートルあたりの標準熱量の45MJ(1万750Kcal)と基準単位料金の130.4円(20~80立方メートルまで)を用いることとします。この条件で計算したガス代は、約91円です。

・200L浴槽に水をためた場合の水道代

水道代は地域差があるため、ここでは東京都水道局の水道料金の単価(消費税や下水道料金を含む)、1Lあたり0.24円と仮定します。この単価をもとに計算すると、200L浴槽に水をためた場合の水道代は約48円です。

ガス代と水道代を合わせると、お風呂1回あたりの光熱費は約139円(91円+48円)となります。なお、お風呂に入る際に給湯や照明器具、換気扇などの電気代もかかりますが、わずかな金額となるため今回は割愛します。

「毎日」と「3日に1回」お風呂に入った場合の光熱費

お風呂に毎日入ると、ガスや水道の使用量が増えるため、光熱費が高くなります。毎日に入る場合と3日に1回のペースでお風呂に入った場合の光熱費の差は、以下のとおりです。

・毎日お風呂に入る場合

毎日お風呂に入った場合は、1ヶ月間(30日で計算)で約2730円(約91円×30日)のガス代がかかります。水道代は、約1440円(約48円×30日)です。

つまり、合計で1ヶ月約4170円(約2730円+約1440円)の光熱費がかかります。

・3日に1回お風呂に入る場合

お風呂に入る回数を3日に1回のペースにすると、1ヶ月間で約910円(約91円×10日)のガス代がかかります。水道代は、約480円(約48円×10日)です。

つまり、合計で1ヶ月約1390円(約910円+約480円)の光熱費がかかります。

・お風呂の回数を3日に1回にした場合の節約効果は月に約2780円!

1ヶ月間の光熱費は、毎日お風呂に入る場合が約4170円、3日に1回のペースでお風呂に入る場合が約1390円です。そのため、約2780円の差があります。

3日に1回の入浴にすれば節約できるが毎日入るメリットもある!

お風呂の回数を3日に1回にすれば、1ヶ月間で約2780円の節約効果が見込めます。

ただ、汗をかかなくても体には皮脂や垢などがついているため、お風呂に入る回数を減らすと不衛生になりかねません。人によっては、体臭や頭皮のべたつきが気になることもあるでしょう。毎日お風呂に入ると、光熱費がかかる点はデメリットです。

しかし、「リラックスできる」「清潔に過ごせる」「質の高い睡眠が得られやすい」といったメリットもあります。そのため、メリット・デメリットをよく考えたうえで入浴回数を決めてみてはいかがでしょうか。

出典

株式会社プラネット 入浴に関する意識調査
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)一般契約料金B表
東京ガス株式会社 都市ガスの熱量や組成などについて知りたい。
東京都水道局 水の上手な使い方

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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