東海道新幹線再生アルミを活用 3月ダイヤ改正から飯田線の「下地駅」駅舎供用開始(愛知県豊橋市)

愛知県豊橋市にある飯田線下地駅の駅舎が生まれ変わり、2024年3月16日(土)始発列車から供用が始まります。

新駅舎に活用されたのは、「東海道新幹線再生アルミ」。700系などの車両に使われていたアルミから不純物を取り除き、高純度のアルミ合金のみを抽出してリサイクルしたものです。

強度の高いアルミの再生素材のため、装飾のほか建築材料や精密機械にも使用することができる優れもの。アルミを新製する場合に比べて必要なエネルギーを抑えられ、CO2排出量を97%削減できるため、環境負荷を軽減することができると考えられています。JR東海グループは、新幹線再生アルミを活用し、東京駅八重洲北口「東京ギフトパレット」の装飾などに用いてきました。

飯田線下地駅では、このほかにも線路設備で使用した木まくらぎや既存駅舎等を解体した材料を再利用したり、LED照明を採用するなど、環境負荷低減に取り組んでいます。デザイン面では、駅舎ガラス面は「とよはしの巨木・名木100選」に選ばれている、豊橋市立下地小学校のイチョウがモチーフとなっています。

© 株式会社エキスプレス