財新中国製造業PMI、2月は50.9に上昇 生産・受注の好調継続

[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.9と、1月の50.8から小幅に上昇し、市場予想の50.6を上回った。生産と新規受注の伸びが加速し、企業の景況感を10カ月ぶりの高水準に押し上げた。

中国国家統計局が同日発表した製造業PMIは49.1と、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を5カ月連続で下回っており、対照的な結果となった。

財新のPMIでは、2月半ばに春節(旧正月)の連休があったにもかかわらず、生産が昨年5月以来の速いペースで拡大。好調の理由について企業は市場の環境改善や受注増を挙げた。

新規輸出受注は2カ月連続で増加。世界的な需要の回復基調を映した。

企業の景況感が昨年4月以来の高水準を付けた一方で、雇用は6カ月連続で減少した。

財新智庫のエコノミスト、王哲氏は雇用の減少と物価の低迷は「デフレ圧力が持続している」ことを示したと指摘した。

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