2024年F1開幕を前にホンダが異例の発表、参戦60周年を記念してさまさまなイベントを企画

2024年2月27日、本田技研工業(ホンダ)とホンダ・レーシング(HRC)は、2024年シーズンのF1開幕戦を直前に控えるなか記者会見を開催し、2024年シーズンのパワートレーン供給体制、直前情報、今年は4月に開催されることになった日本GP(鈴鹿サーキット)に向けた取り組みについて説明した。

今年もレッドブル・パワートレインズにパワーユニットを供給

ホンダはレッドブル・パワートレインズと現行レギュレーションの下で行われる2025年シーズンまでテクニカルパートナーシップを結び、レッドブル・パワートレインズを介して、レッドブル・レーシングとレーシング・ブルズ(昨年までのアルファタウリ)の2チーム対してパワーユニットを供給している。

レッドブル・パワートレインズを介して、レッドブル・レーシングとレーシング・ブルズ(昨年までのアルファタウリ)に供給されるホンダのパワーユニット「Honda RBPTH002」。

ホンダは2021年をもってF1活動休止を発表しているため、チームに対して直接パワーユニットを供給しているわけでないが、年々チームとの関係性を深め、それが好成績に繋がっているようにも見える。

昨年2023年は、ホンダのパワーユニット「Honda RBPTH002」を搭載したレッドブル・レーシングが22戦中21勝を果たし、ホンダはマックス・フェルスタッペンの3年連続3度目のドライバーズタイトル獲得、そしてレッドブルの2年連続6度目のコンストラクターズタイトル獲得に貢献した。

そして迎える2024年シーズンも、ディフェンディングチャンピオンの一員として、ホンダはレッドブル・パワートレインズを技術支援する形で、レッドブル・レーシングとレーシング・ブルズとともにF1グランプリに参戦する。

F1参戦60周年を記念したロゴ作成や日本GP直前イベントも企画

2024年はホンダが初めてF1に参戦してから60年となる記念すべき年でもある。

ホンダ最初のF1マシンであるRA271をあしらったF1参戦60周年記念ロゴ。

1963年に初めて4輪車を市販したホンダは、翌1964年には果敢にF1グランプリに挑戦。1964年8月2日、ニュルブルクリンクで行われたドイツGPに初めて参戦したホンダRA271は、残り3周まで9位を走行、惜しくもリタイアに終わったが、世界に大きな衝撃を与えた。

ホンダはこのF1参戦60周年を記念し、7月にイギリスで行われるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、8月にはアメリカのラグナセカで開催されるモントレーカーウイークに参加、F1参戦2年目にホンダに初勝利をもたらした「RA272」を走らせる。さらに、ホンダ最初のF1マシンであるRA271をあしらったF1参戦60周年記念ロゴを作成し、このロゴを使ったグッズの展開やイベントも計画しているという。

また、4月に行われる第4戦日本GP 直前には、サーキットでは見ることができないドライバーの一面に触れられる有料ファンイベントも予定していることも明らかになった。

これは「Honda Japanese GP welcome session 2024 〜Featuring with Oracle Red Bull Racing and Visa Cash App RB F1 Team〜」と題して、テクニカルパートナーシップを結んでいるレッドブル・レーシングとレーシング・ブルズのドライバーをゲストに迎えて行われるイベントで、4月3日に東京「六本木ヒルズクラブ」での開催が予定されている。なお、その内容や参加チケットの販売方法など詳細については3月上旬にHonda公式SNSアカウントで紹介されるという。

■Honda Japanese GP welcome session 2024開催概要

日程:2024年4月3日(水)
会場:「六本木ヒルズクラブ」(六本木ヒルズ森タワー51階)
参加ゲスト(予定):マックス・フェルスタッペン/セルジオ・ペレス/角田 裕毅/ダニエル・リカルドほか
Honda公式Xアカウント(@HondaJP): https://twitter.com/HondaJP

2023年F1第4戦日本GP タイムスケジュール

フリー走行1回目:4月5日11時30分〜124時30分
フリー走行2回目:4月5日15時〜16時
フリー走行3回目:4月6日11時30分〜124時30分
予選:4月6日15時〜16時
決勝:4月7日14時〜

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