NTT西日本社長に北村亮太氏 情報流出で経営体制刷新

北村亮太氏

 NTT西日本は1日、4月1日付でNTT東日本の北村亮太副社長(59)が社長に就任すると発表した。NTT西の子会社では約928万件の顧客情報が流出する事件が起き、3月末に引責辞任する森林正彰社長(62)の後任となる。新体制で情報管理の強化や信頼回復を急ぐ。

 北村氏は主に経営企画畑を歩み、総務省との折衝役にも当たっていた。社内では「エース級」との評価もある。情報流出の背景にはずさんな情報管理が指摘されており、改革を進められるかどうかが問われそうだ。

 森林氏は2月29日の記者会見で引責辞任する意向を表明。情報漏えい対策に100億円を投じる計画を示した。

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