スーパー耐久からF1へ。ホンダF1の新パワーユニット開発へ挑む若手3人のインタビューが公式メディアで公開

 ホンダが運営する公式メディアサイト『Honda Stories(ホンダ・ストーリーズ)』にて、スーパー耐久シリーズ(S耐)に参戦した経験を糧に、2026年から参戦開始となるF1のパワーユニット(PU)開発を担当する若手エンジニア3人のインタビュー記事、『スーパー耐久での経験を糧にいざ世界の舞台へ。従業員レーシングチームからF1へ挑む若手エンジニアたちの足跡』が公開されている。

 ホンダで挑戦を続ける従業員の意志と想いを届けるホンダ・ストーリーズで今回特集されたのは、大河内宗平氏、相原寿哉氏、長尾賢司氏の三人だ。

 2026年シーズンのF1に投入を予定しているPUの開発を担当するこの三人は、ホンダの従業員有志で立ち上げられた自己啓発チーム『Honda R&D Challenge(HRDC)』で、S耐を戦った経験を持つ。2023年シーズンにはHonda R&D Challenge FL5でST-2クラスに参戦し、最終戦富士で逆転を果たして見事クラスタイトルを獲得した。

 HRDCではサブチーフメカニック兼パワートレイン管理を担当し、現在はF1パワーユニット機構信頼性領域を手がける大河内氏は、HRDC加入の経緯や、目標達成のために必要な強い目的意識を学ぶことができたと活動を振り返る。

 また、2020年にホンダがF1参戦終了のアナウンスを行った際には「30分くらい呆然としてしまった」と明かしたのはF1エンジン単体性能開発担当の長尾氏。それでもF1開発担当への夢を諦めず、2022年1月にHRDCに加入してレース現場に飛び込んだのち、2026年のF1参戦メンバーに抜擢された。

 そして、これまでCR-V、アコード、シビックなどの市販車のエンジン制御開発などに携わり、現在はF1MGU-K(運動エネルギー回生システム)モーター性能開発を担当する相原氏は、HRDCにてタイヤメカニックとして活動。市販車業務とは異なる領域のタイヤ担当となったことで、マシンの挙動についての理解をより深めることができたのだという。

 S耐に参加することで、レース現場でしか出会えない課題や困難に立ち向う経験を得た三人の目標は、もちろんF1のワールドチャンピオンだ。

 まさに今、S耐での経験を糧にしてF1という壮大な夢に挑む三人のインタビューの詳細は、ホンダ・ストーリーズ(https://global.honda/jp/stories/123-2402-supertaikyu-engineer-interview/)にてチェックすることができる。

2023スーパー耐久第7戦富士 Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/木立純一/小林天翔)

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