ユナイテッドヘルス、ランサムウエア集団がハッカー攻撃

[29日 ロイター] - 米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループは29日、傘下でヘルスケアテクノロジーを手掛けるチェンジ・ヘルスケアが受けたサイバー攻撃について、「ブラックキャット」と名乗るランサムウエア(身代金要求型ウイルス)集団によるものだと発表した。

同社が21日に公表したサイバー攻撃は、電子薬局の調剤や保険取引に混乱をもたらし、米国の医療システム全体に影響が波及している。

ユナイテッドヘルスは当初、攻撃を行ったのは「国家に関連した」主体の疑いがあるとしていた。

同社は、自社の専門家が法執行当局および外部コンサルタントと協力して顧客と患者への影響を測定していると説明した。その上で「わが社は影響を受けた環境を復旧させるために複数の方法に取り組んでおり、全てのシステムについて先を見越した積極的な対応を続け、システムに問題があった場合は、即座に措置を講じる」と述べた。

医療専門ニュースサイト、スタットニュースは29日、入手した病院のサイバーセキュリティ―担当者との電話会議の録音を情報源として、機能停止は数週間続く可能性があると報じた。

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