入札情報の見返りに「球場スイートルーム」元広島県職員の控訴審初公判 広島高裁

公共工事の入札情報を提供する見返りに野球観戦チケットを受け取るなどしたとして、加重収賄などの罪に問われた元広島県職員の男の控訴審初公判が29日、広島高裁でありました。

広島県土木建築局建設産業課の主査だった被告の男(50)はおととし5月、県立高校の改修工事の入札について予定価格などの情報を業者に伝え、その見返りにマツダスタジアムのスイートルーム入場券を受け取るなどしたとして、去年10月、1審の広島地裁で懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡されました。

男は1審で「チケットについては以前、余ったものをもらっていたので、賄賂の認識はない」と主張し、判決を不服として控訴していました。

29日の控訴審初公判で、弁護側は改めて「賄賂の認識はない」として事実誤認を主張し、量刑について争う姿勢を示しました。

一方、検察側は控訴の棄却を求め、裁判は即日結審しました。

判決は、4月25日に言い渡されます。

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