ひな人形、江戸時代の逸品並ぶ 「骨とうが趣味だった先祖が入手」 滋賀・長浜

江戸中期ごろの作とされるひな人形(長浜市大宮町・玉八紙店)

 滋賀県長浜市の中心市街地で桃の節句に合わせて恒例の「長浜のお雛(ひな)さまめぐり」が開かれている。観光スポット「黒壁スクエア」周辺などの店舗や観光施設約70カ所で江戸時代の逸品などが並び、観光客らを楽しませている。

 同市港町の慶雲館で3月10日まで開かれている長浜盆梅展と時期を合わせて、地元のNPO法人「まちづくり役場」の呼びかけで毎年催されている。

 各店舗が自慢のひな人形を陳列。このうち「玉八紙店」(同市大宮町)では江戸中期ごろの作という高さ約50センチのひな人形を飾っている。店主の西田朝子さんは「骨とうが趣味だった先祖が入手したと聞いている。精巧な刺しゅうの着物などを楽しんでほしい」と話していた。

 まちづくり役場でも色鮮やかな布で手作りした「つるし雛」を展示している。3月8日まで。同役場0749(65)3339。

まちづくり役場の「つるし雛」(長浜市元浜町)

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