約1年間離脱も…エヴァートン、MFデレ・アリとの契約延長に前向き?

エヴァートンは元イングランド代表MFデレ・アリとの契約延長を望んでいるようだ。2月28日、イギリス紙『エクスプレス』が伝えている。

現在27歳のデレ・アリは、MKドンズの下部組織出身。2015年にトッテナムへ完全移籍すると、1年目の2015-16シーズンはプレミアリーグの33試合に出場し、10ゴール9アシストを記録した。さらに翌16-17シーズンはリーグ戦37試合で18ゴール9アシストを記録。スパーズのプレミアリーグ2位フィニッシュに大きく貢献した。

しかし、その後は度重なる負傷や素行不良などが原因で伸び悩み、年々序列が低下。トッテナムは同選手を持て余し、2022年1月に固定の移籍金はゼロ、パフォーマンスに応じて最大で4000万ポンド(約76億円)の移籍金が発生するという特殊な形態でエヴァートンに完全移籍した。しかし、加入後半年間でプレミアリーグの13試合に出場したが、先発は1試合のみにとどまり、2022年8月にベシクタシュへとレンタル移籍となった。

ベシクタシュでは序盤戦は出場機会を得て、公式戦15試合出場で3ゴールを記録したが、昨年2月26日に出場したのを最後に筋肉系の問題で戦列を離脱。昨夏にエヴァートンに復帰を果たしたものの、ここまで公式戦の出場機会はない。

フィットネスの問題が長引いていることから復帰することができていないデレ・アリは、エヴァートンとの現行契約が2024年6月30日までとなっていることから、去就には注目が集まっている。

そんななか、今回の報道によると、エヴァートンは最後に公式戦に出場してから約1年が経ったデレ・アリと契約延長することを検討しているという。今季中の復帰は難しいと見られているものの、今年後半には戦列復帰できる見込みであることから、同選手の復活に期待を寄せていることが伝えられている。

一方、イギリスメディア『アスレティック』によると、エヴァートンはデレ・アリと契約延長をする際には古巣トッテナムとも交渉をする必要があることを指摘。同選手が加入した時に、契約には20試合出場に到達した場合に1000万ポンド(約19億円)を追加で支払う条項が付随していたが、これが現在も有効である模様で、財務規定違反で勝ち点の剥奪処分を受けているエヴァートンにとってこれは支払えるものではないため、デレ・アリが戦列復帰したとしても出場機会が限られる可能性が浮上している。

そのため、この条項を無くすことをトッテナムと交渉して合意する必要性も求められているようだが、果たしてエヴァートンはデレ・アリと新契約を締結することはあるのだろうか。

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