マックスマーラ 2024-25年秋冬コレクション - 秘めたるセンシュアリティ

マックスマーラ(Max Mara)の2024-25年秋冬コレクションがイタリア・ミラノで発表された。

フランスの女性作家・コレットを着想源に

今季のマックスマーラの着想源となったのは、フランスを代表する女性作家シドニー=ガブリエル・コレットだ。「性の解放」を謳い、同性も対象とした奔放な恋愛遍歴で知られる彼女は、それらを赤裸々に記した自叙伝的小説によって、19世紀終盤から20世紀初頭のフランス文学界にセンセーションを巻き起こした。

“秘めたる色気”を表現

知的で洗練されていながら、どこか官能的な女性の一面が垣間見える…そんなコレットの魅力は、コレクションの中にそのまま落とし込まれている。たとえば、都会的なロングコートやハンサムなパワージャケットの中に、ミニ丈のスカートやスリップドレスを忍ばせたルック。ボリューミーなアウターとミニマルなインナーの絶妙な駆け引きによって、秘めたるセンシュアリティを表現している。

女性らしさを際立たせる肌見せ

さりげない肌見せも、女性らしさを着際立たせるポイント。デコルテを美しく魅せるボートネックのニットやドレスが提案されたほか、ざっくりと胸元をあけた開襟スタイルのシャツやコートも目を惹いた。

“縦”を強調する流麗なシルエット

シルエットはいつにも増して流麗に仕立てられており、モダンかつ無駄のない印象だ。はためくロング丈のチェスターコートや、裾に向けてふわりと広がるフレアパンツ、太めのリブを配したブラックニットなどは、美しい縦のラインを強調するアイテム。時折、幅広のニットバンドと帯のような細いストラップベルトでウエストをキュッと締め、流れるようなシルエットに緩急をもたらしている。

深いミッドナイトブルーを主役に

「ワインの鑑定家がいるように、ブルーの鑑定家もいるの」というコレットの言葉から、深みのあるネイビーをキーカラーとして採用。そこに、ブラックやベージュ、スモーキーグレーといったベーシックなパレットをコンビネーションさせて、リアルクローズを追求している。

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