Miracle Exploration Technologies Asia（Miracle）は、最新のDNA保存技術を活用し、クローニングを前提とした新たなプロジェクト「DNA MIRACLE」をスタートする。
自分自身や大切な家族を未来につなぐ
同社では、「たったあと数十年で、両親や家族や友人と永遠に会えなくなる日が来るのは本当に寂しい」という想いが強く、同じような気持ちをもつ人々が「確かにこれであれば300年後の世界を見ることのできる可能性があるかもしれない」、または「少なくとも無になってしまうとは思わずに済むかもしれない」というプロジェクトにするべく「DNA MIRACLE」を開始する。
近年、老化制御に関する先端技術に多くの企業が取り組んでいる。米GoogleはCalicoを2013年に創設し、人々がより長く健康的な生活を送れるような治療法の開発を目的として、加齢や寿命をコントロールする因子を研究しており、米AbbVieと共同で15億ドルを投じている。
また2016年には、米Amazonのジェフ・ベゾス氏や米PayPalのピーター・ティール氏が、老化細胞除去薬（セノリティクス）の開発を目指す米Unity Biotechnologyに投資をしており、現在主に米国を中心とした海外では、関連スタートアップへの投資が年間で約9000億円を超える規模となっている。
Miracleでもこうした動向に大きな期待をしているが、それらが実現する可能性、または実現するとしてもあと数十年以内という期間なのか、また多くの人々が試すことができるコストになるのかどうかは不明である。
同時に、これらはいわゆる不老長寿を目指す取り組みであり、依然人の生命は有限であるというのが現時点での常識であるが、Miracleでは自分自身や大切な家族を未来につなぐ可能性を創りたいと考えている。
MiracleのプロジェクトであるDNA保存は、ヒトクローニングを前提とした新たな試みであり、現実的なコストと内容でより多くの人々が未来へつながる可能性をもてることを最大の目的としている。
現在すでに技術的には確立されているクローニングの人への利用は、倫理的・法的な観点で実現されていないが、近い将来ヒトをクローン化できるようになる可能性は必ずあると考えている。また現時点でも、少なくとも無になるという寂しさを軽減することで、世界中の多くの人々に貢献することを目標としている。
