「“エンドウモデル”は他チームにインスピレーションを与える可能性がある」遠藤航は補強の模範例!ついに米有名誌も特集「カルトヒーローを生み出した」

リバプールの遠藤航はチェルシーとのリーグカップ決勝(1-0)でも、圧巻のパフォーマンスを披露し、タイトル奪取に貢献。日増しに評価を高めている。

米有名誌『Forbes』もこの日本代表MFの活躍に注目。「当初は一時しのぎだったリバプールの戦士、エンドウが移籍のモデルへ」と見出しを打った記事を掲載している。

「エンドウはこれまでのラインナップの定番ではなかった選手であり、当然のことながらプレミアリーグで統計的に上位の成績を収めた選手たちからは遠ざかっている。彼は多作なゴールスコアラーでも、中盤の主役でも守備での巨大な存在でもない。リーグの息もつかせぬペースに苦戦することもあった。しかし、クロップが必要とするもの、つまり懸命に走ること、インターセプト、そしてボールを保持することに関しては、彼はまさに掘り出し物だった」

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同メディアは「彼は周囲のチームメイトをサポートすることに重点が置かれている。WhoScoredによると、国内の大会ではリバプールはエンドウが先発出場した試合で負けたことがなく、平均して得点が増え、失点が少なくなっている」と綴っている。

「日本やシュトゥットガルトのカルト選手となったドイツ以外の多くの人にとって、エンドウはシーズンが始まる前は未知の存在だった。そのため、リバプールがモイセス・カイセドを獲得するための当時のイングランド最高額約1億3000万ユーロのオファーに失敗し、このエクアドル人選手をアンフィールドに連れて来られず、代わりに約2000万ユーロの金額でより年齢の行った遠藤を獲得したときは当惑の感覚があった」

記事は「エンドウは非常に機能的なプレーヤーの例で、6番のポジションで牽引する日本代表の特徴は、理想的な集団だということだ。サムライブルーを代表する選手には、何よりもその役割を全うすることが求められる。華やかな選手が溢れているリバプールのようなクラブでは、この原則を体現するオプションを持つのは歓迎される」と主張。こう続けている。

「経験豊富なリーダーであるエンドウのもう一つの利点は、数か月ではなく数年にわたって残留して貢献できる軌道に乗っていることだ」

そして、「“エンドウモデル”は他のチームにインスピレーションを与える可能性がある。プレミアリーグは利益と持続可能性のルールに違反するクラブを厳しく取り締まっているため、知識がなければ、お金とポイントを失う可能性がある。エンドウは世界のサッカー界で最も切望されている選手ではないかもしれない。それでも、このような賢明な移籍は利益をもたらし、カルトヒーローを生み出すことさえできる」と締め括っている。

知名度や年齢は関係ない。遠藤は補強の模範例となったのだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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