震災報道写真パネル展始まる 福島民報と岩手日報、東京新聞が連携 東京の城南信金本店ロビー

パネル展会場を訪れた川本理事長(左)、芳見社長(左から2人目)ら

 東京都品川区の城南信用金庫本店ロビーで1日、「東日本大震災から13年/令和6年能登半島地震 報道写真パネル展」が始まった。福島民報社(福島県)、岩手日報社(岩手県)、東京新聞(東京都)の3社が復興に向かう現状を追った報道写真や記事約60点を展示している。

 震災の記憶を都内で広く発信し、次世代につなげようと企画しており、今年で4回目。今回は防災への意識を改めて高めてもらおうと能登半島地震の報道写真も並んでいる。

 福島民報社は震災や東京電力福島第1原発事故に関する13点を提供した。今年2月に大熊町の小学校や幼稚園が原発事故後初めて当時の子どもたちに開放された様子、ロボットやドローン産業の魅力を発信するため南相馬市の福島ロボットテストフィールドで開かれたイベントなどを写真で紹介している。

 初日の1日はオープニングセレモニーが行われた。城南信金の川本恭治理事長が「展示会はさまざまな人の思いや絆があって実現できた」、福島民報社の芳見弘一社長が「課題を抱えながらも前に進む県民の姿を見てもらいたい」とあいさつした。

 展示は4月1日まで。入場無料。土曜、日曜、祝日を除く午前9時から午後3時まで。

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